近畿地方会長挨拶

 平素は学会運営にご協力賜り誠にありがとうございます。昨年の選挙で地方会長に選出頂きました大阪公立大学大学院医学研究科産業医学教室の林朝茂(はやし ともしげ)です。歴代の地方会長の優れた見識と強い指導力を思い浮かべますとこの重責に耐えうるか不安な気持ちですが、会員皆様方とご一緒に、近畿地方会の発展に尽くすことができればと考えております。何卒、皆様のご支援を賜りたくよろしくお願い申し上げます。
 この2年間の地方会の体制は、副会長には近畿選出の理事候補者から森口次郎先生(総務・学術・若手活性化)にお願いしました。さらに、近畿選出の理事候補者から、西田和彦先生には総務・財務、学術を、井上幸紀先生には広報を、鈴木順子先生には学術を理事としてご担当して頂くことになりました。さらに近畿選出の代議員の中から19名の方々に、幹事として、総務、財務、学術、広報、若手活性化をご担当頂くことになりました。監事には、森岡郁晴先生と鮫島真理子先生が選出されております。これまで同様に、このメンバーで活発な地方会運営をおこなって参りたいと考えております。
 地方会の運営で最大の問題は事務局問題です。森岡先生が会長の際に事務支局を設置されております。これは、森岡先生と中西先生体制の時と同様に貴重な地方会運営システムですので、維持をさせて頂きたいと考えております。それでも、地方会は中央と違って事務職員がいないわけですので、理事と幹事、さらに、地方会会員の皆様のご協力なしに地方会の運営は不可能ですので、ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
 次に、今後の地方会では、何を目標にしていくかです。実は、この2年間、日本産業衛生学会の業務執行理事の仕事をさせて頂き痛感しましたのは、中央より地元での仕事がもっと重要ではないかということでした。地元の活性化なしには学会の将来はないと思うのですが、理事会では地方会に関する議題があがることは、まず、ありませんでした。しかし、今、喫緊の課題は、各地方で若手を育てる環境づくりと地元の活性化ではないでしょうか。近畿地方では、若手を育てる環境づくりに関しては、この2年間は中西前地方会長のもと、新たな試みがなされてきました。これは若手活性化プロジェクト(通称、若活)です。若活は、若活の幹事の皆様のご助力で、今後も近畿地方会にとって極めて重要なプロジェクトに発展すると確信しております。若手だけでなく、もう若手でないと思われている会員の皆様も若活のイベントの際には、是非ご参加ください。地方会の活性化としてもう一つの重要課題は、毎年、秋に行っております近畿産業衛生学会をどのように展開していくかだと考えております。現状では、ご担当頂いております学会長とその施設の方々に多大なご負担をおかけしております。近畿産業衛生学会は近畿地方会の最大のイベントですので、地方会主導で実施できないかと考えております。すぐには難しいですが、来年の滋賀では、じっくりと理事と幹事と4 部会の皆様と作戦を練って参りたいと考えております。
 今年度も事業計画に沿って有意義なイベントを催していきたいと考えております。会員の皆様の積極的なご参加を賜ります様、何卒よろしくお願い申し上げます。