第63回近畿産業衛生学会 学会長挨拶

 第63回近畿産業衛生学会を担当させていただくにあたり、ご挨拶申し上げます。
 本学会は、日本産業衛生学会の地方組織である近畿地方会の年次学術大会として1963年(昭和38年)から年1回(昭和47年と49年は2回)行われてきました。今回は第63回となり、本年11月11日(土)に兵庫医科大学西宮キャンパスで開催することになりました。昨年に引き続き、現地で対面式の開催を予定しています。
 本学会では 『ポストコロナ時代の産業保健 』 をメインテーマとし、基調講演とシンポジウムを計画しています。この3年余り、新型コロナウイルス感染症の拡大により在宅勤務の広がりや医療従事者への精神的負担など、産業保健を取り巻く状況も大きく変化しました。本学会開催時は感染症分類が5類となって半年が経過したところですが、現状の問題点と今後の課題解決に向けての議論を深めたいと考えています。また、教育講演では職場におけるパワーハラスメントについて取り上げるほか、産業保健が今日抱えているさまざまな課題について幅広く意見交換できる機会にしたいと思います。
 多くの皆さまにご参加いただき、活発な学会となりますようお願い申し上げます。

2023年5月吉日

第63回近畿産業衛生学会
学会長  島 正之
(兵庫医科大学医学部公衆衛生学)