ごあいさつ
本学会は、日本産業衛生学会の一組織である近畿地方会の年次学術大会として、1963年(昭和38年)から年1回(昭和47年と49年は2回)開催されてきました。産官学の研究者、産業医、産業保健スタッフ、衛生管理者、作業環境測定士など学会員が集い、学術的情報交換や最新の産業保健に関わる知見を得ることで、産業保健の発展に寄与してまいりました。
第60回は、令和2年10月3日(土)に大阪市において開催する運びとなり、本学会のテーマは、「超高齢社会における産業保健~Value Based Healthcare~」です。現在我が国は超高齢化社会に直面し、労働生産人口が減少し続けています。こうした状況下でプレゼンティーズム、アブセンティーズムをいかに克服し、心身ともに健康な働き方を構築していくかは極めて重要な課題です。今回は、Value Based Healthcareの考え方を基に超高齢社会における産業保健において結果を重視した産業保健の在り方を模索する目的で、「あなたの会社大丈夫?・・・・・」と題した様々な特別講演とシンポジウムを企画いたしました。参加者の方々と現代の産業保健の現場の多くの課題を共有し、その解決方法について議論を行いたいと存じ上げます。
ご参集各位にとって、本学会が、新しい時代の産業保健の在り方について少しでも示唆するところがあればと祈念しております。
多数の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
2020年4月吉日
第60回近畿産業衛生学会
大会長 岡 田 邦 夫
(大阪ガス株式会社、特定非営利活動法人健康経営研究会)