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ご挨拶



第57回近畿産業衛生学会会長
学会長 田村猛夏
(国立病院機構奈良医療センター副院長)


 第57回近畿産業衛生学会では、産業衛生と臨床医学のコラボレーションをテーマとしました。「産業医学の父」として知られているベルナルディーノ・ラマツィー二(1633~1714)はイタリアの医師ですが、市民や労働者の健康やそのための実践的医療を研究・推進しました。そして、呼吸器の病気と粉じんとの関連を指摘したり、53の職業と疾患との関係を示しており、「働く人の病」という著書があります。このように、産業衛生と臨床医学とは密接にかかわっており、古くから指摘されています。その代表的なものとして、石綿関連疾患があり、奈良県でも依然として発生が続いています。また、職場での健康管理も臨床医学と深くつながっています。このような観点から、特別講演、シンポジウム、教育講演などを企画いたしました。また、今回、 ランチョンセミナーを2題企画することができました。第2報には詳細を記載できませんでしたが、ランチョンセミナー2については、睡眠時無呼吸について、職場での管理なども含めてお話ししていただくことになりました。このように、ランチョンセミナーを2題企画できましたので、午前中より多くの方にご参加していただけると思います。企画の追加などがあれば、ホームページでお知らせいたします。
 会場の奈良県文化会館は、奈良公園に隣接しております。実は、私は、毎日、通勤で奈良県文化会館の前を通っていますが、早朝など、会館の前庭で、鹿が群れをなして、芝生を食べている光景をよく見かけます。開催期日の11月18日は、奈良公園の紅葉も見られますので、学会の合間に是非、散策をしていただければと思います。また、学会終了後、懇親会も企画しておりますので、是非、ご参加下さい。土曜日の夜ですし、近鉄奈良駅までゆっくり歩いても、5分くらいですので、懇親を深めていただくことができると思います。また、産業医の単位の登録を日本医師会に申請中です。教育講演、特別講演およびシンポジウムで登録が可能となります。多くの方のご参集を心待ちにしております。